金の魅力
金は、希少性の高い限りある資源です。過去から現在に至るまで、人々を魅了し続けてきましたが、技術の発達した現代においても、人工で作り出すことは極めて困難だと言われています。
魅力としてあげられるのは、「金」は宝飾品に代表されるような実物資産(モノ)であると同時に通貨(マネー)でもあるという二面性です。
金の通貨性に終止符が打たれた現在においても主要国政府の中央銀行は、その資産の一部を金で保有し続けています。つまり金は商品の中でも特殊な地位にあると言えます。
その価格は需要や社会情勢により変動する相場商品です。国際商品として活発に取引を行うため、香港、チューリッヒ、ロンドンそしてニューヨークの各市場が世界の四大金市場であり、価格の指標的立場としての地位を確立しています。
ここで、金と他の金融商品を比較してみます。まず株式や債券などのペーパー資産は信用に基づき発行されたものであり、発行体の破綻等でその価値がゼロになればただの紙切れになってしまいます。
そのため企業の運営・倒産や経済状況がポイントとなります。
一方で「金」は発行主が存在しないので信用に対するリスクは皆無です。
そのものに価値がある実物資産であるため、金の価値がゼロになるということはありえません。
また、その性質から品質自体が永遠に変わることがなく、その価値は世界共通です。つまりはその魅力故、いつでもどこのマーケットでも換金することが可能です。