金についての基礎知識
金は世界の主要な都市の市場で売買されており、その価格は需給のバランスにより、日々変動し続けています。
その受給こそが、世界規模で見た景気や金融動向、政府政策が要因となる為、一定ではあり得ないのです。
金はその美しい輝きと、金属には希少な柔性から、様々な宝飾品として加工され重宝されてきました。歴史を辿れば時の皇帝の傍らには、いつも何らかの形で金が関係していました。まるでその権力を誇示するかのように、そして神の象徴であるかのように扱われ、国を越えて普遍の魅力と価値を持ち続けている物質なのです。
一方、加飾目的ではなく財産として金を保有する場合は、その購入動機はそれほど多様なものではありません。
金には大きくまとめると次の三点の需要があるからです。
まず、投資需要です。
金価格の値上がりへの期待、分散投資としての目的、あるいは国際情勢の不安定化を背景とした資金の逃避先として世界各国で政府による金への投資が活発に行われています。
次に、やはり宝飾品需要です。この需要がある限り、その素材としての金の価値がなくなることはあり得ないのです。特にインド、中国、米国、サウジアラビアなどにおいては、宝飾品としての需要が高いです。
最後に産業用需要です。
金は電気接点材料や、半導体チップの材料として、電子産業の場でも幅広く利用されています。
供給については省略しますが、絶対量が希少なでありこれだけの需要を併せ持つという事実をもって、その価値の証明としましょう。